出産後、イライラしやすくなったり、泣くことが多くなったり、よく眠れなくなったり、気持ちが沈んだり、食欲が無かったり、精神的に不安定になってしまう。
そんな時に、 "サンゴママ"
産後うつとは?
産後うつとは、出産の後に精神的に不安定な状態になることです。赤ちゃんの世話をする気力が無くなったり、子育ての自信を無くしたり、ネガティブは感情が次々と出てきて、食事が摂れなくなったり、不眠になったりします。産後うつは出産によってホルモンバランスが乱れることと、育児に対する不安や環境の変化といったストレスの2つが原因と考えられています。産後の精神的な状態は以下の2つに分類することができます。
1マタニティーブルー
マタニティーブルーは産後3日から10日頃に発生する生理的現象で、妊婦の方の3割程度が発症すると言われており、妊娠中や出産後に漠然と不安な気持ちになったり落ち込んだりする現象です。通常症状は2週間程度で収まることが多いですが、症状が長引いている場合には注意が必要です。
2産後うつ
マタニティーブルーとは違って放っておけないのが産後うつです。出産後1ヶ月以内に発症することが多く、妊婦の方の約3%程が産後うつになると言われています。治療によってほとんどの場合症状が改善しますが、重度の産後うつを放置してしまうと、自傷行為や自殺に至ることもあるため、妊婦本人だけではなくご家族の方も注意が必要です。
産後うつの症状
マタニティーブルーでは、ゆううつな気分になる、落ち込んだ気分になる、不安な気分になるなどあり、産後うつでは、涙もろくなる、夜眠れなくなる、食欲不振、強い不安を感じるなどの症状が出現します。
産後うつが現れる期間
産後うつはその名前の通り出産後にかかる病気です。
マタニティーブルーの場合、出産後10日間になりやすく、特に出産後2日から4日ごろがピークと言われています。産後うつは出産後1ヶ月以内が発症の目安で、マタニティーブルーから産後うつに移行することもあります。
「出産してから気分が落ち込み気味」、「産後2ヶ月くらいからちょっとブルーな気持ちになっている」、そんなことを感じている方は産後うつの症状かもしれません。
また、産後1か月、3~4か月、7~9か月では、子供の成長に伴い、子育ての段階も変わっていきます。子供の動きが徐々に活発になる中で、お母さんがもし一人で育児に向き合うとなると、負担が増えていく中で思いどおりにならない育児に自信を失い、自分一人では無理だと限界を感じても無理はありません。
さらに、「35歳以上」、「初産婦」、「ひとり親」に1つでも該当する場合、自殺率が高いことも報告されていますので、より注意深い見守りや様々な支援がとても重要です。
症状セルフチェック
産後うつは、自分自身で自覚することが大切です。多くの場合、自分がうつになっていることに気付かず症状が進んでいきます。自身で産後うつやマタニティーブルーの傾向があると認識できれば対策を考えていくこともできるため、まずは自分にうつの傾向があるかどうかのセルフチェックを行ってみましょう。
- イライラすることが多く、落ち着かなくなった
- 泣きやすくなった
- ネガティブに考えるようになった
- 眠れない、または眠り過ぎる
- 拒食や過食になった
- 性欲がわかなくなった
- 疲れやすくなった
- おしゃれやメイクに興味が無くなった
- 周囲の目線が気になるようになった
- 頭痛や吐き気などの体調不調になった
- 子どもを可愛いと感じなくなった
- 笑う機会が減った
- 死や自殺について考えるようになった
当てはまる項目が多ければ多いほど、産後うつの傾向が強い可能性があります。
2週間以上続く場合は注意するようにしましょう。
産後うつの原因
産後うつの原因は1つではなく、様々な要因が重なって起こると言われています。主には肉体的なものと精神的なものに分かれます。
女性ホルモンの変化
1つは女性ホルモンの変化によるものです。妊娠時はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが増加していきます。しかし、出産後はホルモンの分泌量を元に戻す動きに変わるため、エストロゲンやプロゲステロンは急激に減少していきます。この変化に身体がついていかず、自律神経が乱れて様々な影響を与えてしまうのです。
睡眠不足、育児による疲労
出産後はすぐに育児が始まります。授乳、オムツ交換、これまでより多くなる洗濯など負担が急激に増えます。特に授乳に関しては数時間ごとにあげる必要があるため、何度も夜中に起きなくてはなりません。そうなると睡眠不足の状態が続き、疲労も溜まっていく一方です。やがて精神的にも疲弊していき、産後うつになる原因の1つとなります。
プレッシャーやストレス
出産後、母親という目線で周囲の人から見られることに少なからずプレッシャーを感じることもあります。母親として家族や親族の期待に応えなければならない、赤ちゃんを守らなければならないといった気持ちから、必要以上にプレッシャーやストレスを感じやすくなり、些細なことにも敏感になり精神的に疲弊することで産後うつになりやすくなります。
産後うつになりやすい人の特徴
基本的には誰にでも発症する可能性はありますが、以下のような傾向の方はより発症しやすいと言われています。
- 真面目で責任感の強い方
- 何でも完璧にこなさないと気が済まない方
- 過去に精神的な病気に掛かったことがある方
- 家族や親族など周りの人との関係がうまくいってない方
- 周囲に悩みを聞いてもらえる人がいない方
産後うつの対策や治療
産後うつの治療は一般的なうつ病と基本的には同じで、ストレスを減らすためのカウンセリングや環境整備と、症状を抑えるための内服治療を行います。
薬は主にうつ状態を抑える薬を用いますが、症状に合わせて睡眠導入剤や不安を抑える薬など、授乳に影響のない薬を選択します。
自分で出来る対策としては、まず1人になれる時間を設けてストレス解消しましょう。
育児はかなりの負担を伴います。両親や兄弟など、もし周りに頼れる人がいるのであれば数時間でも預かってもらい、1人になれる時間を確保することが大切です。もし周りに頼れる人がいない場合は各自治体の支援サービス(ファミリーサポートセンターなど)や、家事代行サービスを利用する方法も1つの手段です。
そして、家事は手抜きでいいんです。育児に加えて家事まで完璧にこなそうとすると、精神的にも肉体的にもハードルが上がり過ぎてしまいます。手の抜けることは手を抜いて、家族に任せられる部分は任せてしまうことが大切です。
サンゴママが選ばれる理由
独自性
我々は独自に考案したアンメッド流カウンセリングを取り入れております。産後の負担が大きい時期に、様々なストレスから心のバランスを崩された方の声にフォーカスすることで、より専門的な立場からみなさまに寄り添い、本質的で深い会話を通じて心身両面からのカウンセリングを実践し、解決への糸口を見つけていけるようにサポートさせて頂きます。
実践的支援
産後うつに対しては、いかに産後うつの原因と逆の発想になるか、子育てに対する受け止め方を変えられるかがポイントです。サンゴママでは、まず頑張っているお母さんを尊重し、その上で、その方の精神状態に応じて、完璧に出来なくて当たり前、辛い状況はいつまでも続かない、誰かの助けを借りればいいんだ、というような考え方の転換をしっかりサポートしていきます。
カウンセラーの質
担当カウンセラーは全員、公認心理士、臨床心理士、保健師または看護師などの国家資格、またはそれに準ずる公認資格を保有しております。UnMed Tiesでは助産師資格を有しているカウンセラーも在籍しておりますので、豊富な経験を元に、産後のお母さんの気持ちにしっかり寄り添って、少しでも気持ちが軽くなるようお手伝いさせて頂きます。また、UnMed Tiesでは定期的に資料の配布を行い、より良いカウンセリングが出来るよう、日々心がけております。
注)サンゴママでは、担当カウンセラーが誠心誠意みなさまの声を拝聴してカウンセリングさせて頂きますが、医療行為ではなく、効果に限界がございます。そのため、必要時は精神科または心療内科専門医の受診をお勧めさせて頂く場合がございますので、あらかじめご了承下さい。